本を、投げる。

ボキゎ本を読んだァトに、本を思いっきり壁に向かって投げる。
投げるというよりたたきつける。

 

大切な本であろうと、これから捨てる本であろうと、
借り物である本以外はたいてい全部投げる。

 

初見の本であろうと、二度読みしたものだろぅと、
借り物である本以外は、おおよそ全部投げる。

 

自分にとってよい本であろうと、つまらなかった本であろうと、
借り物である本以外は、ほぼ全部投げる。

 

名著であろうと、駄作であろうと、
借り物である以外は、だいたぃ全部投げる。

 


その瞬間を見た家族や友達や彼氏は、大抵ビックリする。
父は怒る。

 

でも、コレはボキなりの、本に対する「儀式」なんだ。

小学生の頃から、ずっと投げてきた。

 

 

なぜか。

 

 

本を読む前の、ぁたしと。
本を読んだぁとの、ぁたし。

 

もぅ、すでに、変わってしまったからだ。

 

本が、ボキの中を通過する。
ボキの中に、本が入ってきて、ボキを変ぇる。

本を咀嚼し、飲み込み、消化したボキゎ、
読む前の自分とゎ、違うからだ。

 

自分で読みたいと思って読んだ本でも、
友達から薦められた本でも、
読みたくないけど暇つぶしに読んだ本でも、
ボキのナカに挿ってきたのに変わりない。

 

よくも悪くも、もう、読む前の自分には会えないから。

よくも悪くも、もう、読んだ後の自分に成ってしまってぃるから。

 

 

ボキゎ本を読んだァトに、本を思いっきり壁に向かって投げる。
投げるというよりたたきつける。

 

そして、拾う。両手で、拾う。指で、捲る。

 

目を瞑って、思いを馳せるんだ、
いなくなった自分と、新しい自分に。

入ってきた本と、出てぃった本に。

 

 

今日も、本を、投げる。

 

愛と、尊敬と、クソッタレの精神を持って、

本を、壁に、今日も、思いっきり、たたきつける。

 

そんな自分を、ボキ、嫌いでは、ないんだ☆

一月うまれ:夏目漱石「こころ」
二月うまれ:バロゥズとギンズバーグ「麻薬書簡」
三月うまれ:村上龍「インザミソスープ」
四月うまれ:石丸元章「アフター・スピード」
五月うまれ:中島らも「アマニタ・パンセリナ」
六月うまれ:北杜夫「ぼくのおじさん」
七月うまれ:太宰治「きりぎりす」
八月うまれ:みうらじゅん「新親孝行術」
九月うまれ:クープランド「ジェネレーションX
十月うまれ:水木しげる「のんのんばぁとおれ」
十一月うまれ:森瑤子「東京発千夜一夜」
十二月うまれ:ホーンビィ「ハィ・フィディリティ」

 

ぁたしを形成する、全ての「経験」に感謝してぃます。

 

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