[#しーもん映画どっとこむ。] BAD LIEUTENANT(1992)~刑事とドラッグとキリスト カイテルのイキ顔を拝む夜

久しぶりに良い、、というか、
かなり感心した映画を観たのでご紹介。

育児の合間に感想文。
ソンな筆者のしーもんです☆

世の中は育児に関してあーだこーだと煩いけれど
カタにハマちゃぁ,

ツマらない。

でしょ??



ソンな信条がモットーのワタクシ、自由奔放な
まい☆いくじ。

なんだかんだと多分今までの人生で一番頑張っちゃってるような希ガスる昨今ですけれど、型破りな「母としての、在るbeki姿」。
に自分自身が最近ビックリコキ麻呂しちゃってるカンジなんですよねぇ・・・
いいんでしょうか、、、いいよね、コレで♡>よくねーよ



さて、型破り。といえば、此方の作品のハーヴェイカイテルさんも
一筋縄ぢゃぁ、イカないZE、、


なかなかの優秀な刑事サンなんですから
ご愛嬌☆



この作品、実はかなり以前
(結婚前、あたしが彼に恋に落ちる前)に旦那様が、
その「内容」に惚れこんでヤフオクだかなんだかで
VHSビデオを入手したワケですが、


残念ながら結婚後も当然我が家にはPCとDVDプレイヤーしかない。
というワケで、これまたかなり前になるワケですが
お先にリメイク版のニコラスケイジ主演の
同作品を鑑賞してしまっていたワケなんです。



実は我が家には日本では既にVHSでしか販売されておらず
DVDでは手に入らない、という名作が結構な数残っておりますて、
この作品も、入手したまではいいものの、「観れない」。という
どうしょもないカンジの作品だったワケだす、、、。
(そのため最近買いまくっておるますです、、もー日本語字幕なしだってもこの際イイっていう、ね。)

一回先にリメイク版(ハゲバージョン≒ニコラスケイジ主演)
観ちゃってるワケですから、ソンなに内容変わってなさそーだし・・
と、期待しないで観たらあらビックリ☆



・・リメイク版よりも、全然深いし、面白いぢゃねーか。。。



という感想どすこい、コンニチワ☆

なんで御座います。

badluietenantあらすじ:(Yahoo!映画より抜粋)ニューヨークを巡回する警部補のLTは、パトロール中に見かけた売人に麻薬をせびり、ノミ屋を通して巨額の金を野球の試合に賭けるなど、酒とドラッグに溺 れ、毎日を悪徳の中で過ごす暴力刑事。今日も交通違反に引っ掛かった若い娘にワイセツな行為を働き、ジャンキーの愛人のもとに通いつめる毎日を送ってい た……。H・ カイテル主演の問題作。


此方若かりし(そして当たり前にシブい)
ハーヴェイカイテルさんが、
”シコりながらイっちゃってる”という
ファンにとっては垂涎必至の驚愕のシーンだったりが
アルんですけれども、
何故か、「イヤらしい」という下世話なカンジを鑑賞者にサセない。

コンなシコり方なら、ドンドンシコってイキまくって欲しい、
とすら思えるから不思議な映画ナンですよ、、、うーむ。。
>オマエの思考回路が不思議な件


調べれば、どうもハゲちゃびん(ニコラス主演)のリメイク版は
この作品とは全く別物、とリメイクした監督自身が
否定しているモノであったりして


そりゃぁ比べちゃイカン!というワケなんですけども、
こちとら鑑賞者側からすれば、「ぢゃーどうしておんなじタイトルにすんだよバカぁ~。」と言っちゃうくらいに、ゴメンナサイ・・☆




断然、コチラのモトネタのほうが、「面白い」。




主人公は孤独だ。



愛する家族もいる、仕事もある、それでも、、、

ヒトは、いつだって、孤独に堕ちる。




ドラッグに酒、そして野球賭博。

弱き者を虫歯い、巣食う、ソンなモノにいとも簡単に
溺れるカイテルの姿は、普通のわたしたちに他ならない。



溺れるのは、当たり前なのだ。

孤独ならば、当然なのだ。



そして、人は皆、孤独なイキモノである。

また、わたしたちは、いつだって、孤独なんだ。




主人公は筆者と同じカトリック信者。
彼はイエスキリストをよしとし、その信条を自分にも課している。




欲望と罪に塗れる彼、でも同時に彼は
それを取り締まる側の刑事でもある。



信仰が自分を救ってくれるという確証のない信条の中、
彼は自分の信じる神にすがる。

罪と罰に塗れた自分、でも、唯一信じる神だけが
自分を救ってくれるのだと、神にすがる姿が
すごくすごく、人間らしくて、
思わずあたしは主人公のカイテルを抱きしめたくなる。

しかし、孤独な彼を誰が救える?

己の中の、神だけが、彼を救えるのであって、
その神様が自墜していたらソレは、誰も救えない。

神様は、応えちゃくれない。

対照的に、人間の罪である「欲望」の対象となってしまった
被害者であるシスター(マスール)は彼に言う。


「祈るのです。キリストはあなたのために自らの命をささげたのです。」

彼女は犯人を許すという。
探さなくても、よいのだ、と。

自らの欲望を満たすためだけに自分を犯し、また、
自分の信じるモノの聖杯を盗んだ犯人を、
キリスト同様、彼女は許すのだ、と。

そんなこと、ある!?!?

・・テレビの画面に向かって、
カイテル同様、ハダカで文句を言うあたし。
(※筆者は産後も裸族です)←授乳で通常の裸族に輪



あたしも、罪深く、浅はかで、孤独な人間だ。

ドンなに家族に囲まれていたって、
可愛いわが子が天使のような微笑みをくれたって、

昨今見てくれだけで社長すら「姫~♡」なんて
有難すぎるアダナで呼んでくれる
仕事にもうすぐ復帰するったって、


こうして誰かがブログを読んでくれていたって、だ。





弱くて、あさましく、汚く、孤独なんだ。




最後は観た方にしかワカらないようにシますけど、
とにもかくにもこの映画は、すごく、すごく、良かった。



カイテルのちょっと初老気味、だけど筋肉質な
ハダカが最高にイイというのも勿論だけど
(筆者はオジサマLOVE♡ですのですんません)、



個人的には、「孤独」と「信条」について
深く、深く、考えさせられる映画だった。



・・もうね、ニコラスケイジのリメイク版なんか、

「(どうしたって比較されるくらいなら)
作らなきゃよかったのにね!」


なんちゃって、
ヒドいコト言っちゃいそうなのが怖いよ、、、パトラッシュ。。。

>眠いの勘違い
>しっかり言っちゃってる件



※ニコラスケイジ主演のバッドルーテナントも、
それなりに面白いですのであたしみたく”比較はせずに”
観るならばオヌヌメです




カイテル演じる主人公は神ではなく、人間そのものなの。

ソレは、バカなあたしだって、ワカる。



かつて、アダムとイヴが、蛇にそそのかされてリンゴを食べて、
神によって楽園を追放され、その子孫のアブラハムが7人の子供を設けて。
ソドムとゴモラが繁栄し、カインとアベルが仲たがいして

ノアが方舟を作るまで。、、
(筆者の旧約聖書の浅はかな知識だけ>高校まで受けた宗教の時間の知識だけで書いてますので前後あるかと思います、あしからず)



人間くさくて、弱くて、救いようがなく、愛おしい。

神様に愛想をつかされて、どーしょもねーなコイツ、と
思われるまで。



アタシタチはいつだって、汚くて、弱い。




ソレを、思いっきり目の前に突き付けられる作品なんだ。



普段だって、

「ソンなコタぁ、知ってる知ってる存じてる」。


でしょぅ???




だけど、この作品は、否が応でもその確認を、

”しなくちゃイケなくさせられる。”



・・あたしは、そういうのって、すごく必要だと思う。

生きている限り。
確認だけ、すればいいんだ。

ああ、あたしたちって、こうなんだよね、、、と。




生きていれば、こういうの。
忘れなくちゃイケないトキもあるけれど、、なの☆




すごく、すごく、本当に。
心から。




いい映画だった。



良い意味で、「ブン殴られるような」、映画。

最近、あたしは、こういうのを、欲していたの。



ハーヴェイ、ありがとう。





メモ>カイテルのオナニーシーンが最高に良かった、
こんなので「良い演技、演技が上手」、というのは
ちょっとハバかるけれど、、、

コンな良いオナニーシーンなんて、
ハッキリ言って(AV以外で)観たコトがない。

カイテルは、最高にいい俳優さんだと
今回の映像で本気で思ったし、これからもそれはゆるぎない。

メモ>彼は出る映画を選んでいるね、
お金儲け主義ではないところも、余計に好きになる。

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