[#しーもん映画どっとこむ。]the cell 〜ジブンのナカのカミをミレ。

 

前回書いた感想文はコチラから。
the cell ~恐ろしいほど美しい、甘美映像曼荼羅に落っこちレ(2008年に書いたものデス)

アマゾンプライムで「もうすぐ無料視聴が終わる作品」リストに大好きな映画を発見、真昼間に鑑賞。もう何回見たかわからない。

the cell
裏スジ:シカゴ郊外にある研究所。若き心理学者キャサリンは人間の潜在意識や夢の中に入り込む技術を研究していた。そんな彼女のもとに、ガラス張りのセル(独房)に女性を閉じ込め溺死する姿を見て性的快楽を得る殺人鬼の心の中を覗いて欲しいという依頼が舞い込む……。

ターセムシン監督作品の中であたしが1番好きな映画。

サスペンスの部類に入るのだろうけれどあたしの中では違う。

ここまで脳内、精神世界を上手に表現できるのかと初見当時本当におっかなびっくりした記憶が蘇る。

怖いほどに美しい。美しすぎて怖い。怖いから美しい。美しいゆえに恐怖すら感じる。

そんな感覚を覚えたのは人生のなかで二回あって一つはインド・ゴアでのフルムーンパーティー後彼の背中に神を見た時。
二つめは上記と似たような状況だったが日本で、だった。

今まで静かにお喋りしていたのに急に私の顔を見てくれなくてどうして?って悲しくなって尋ねた時恥ずかしそうに手で顔を塞ぎながら「(私が綺麗すぎて)怖くて見れない」と言われびっくりした。同時に私も彼がすごく美しく見えたし逆にすごく恐ろしく怖いものにも見えた。

インドの時分は背中は巻いたバスタオルも含む全てが既に完成された美であって洗面所の鏡を覗き込む後ろ姿がもう完璧な「絵画」だったから凄かった。宗教画のように見えて涙が知らず知らずに溢れた。肉体という花が咲き誇り成長し発展し、やがて衰え朽ちてゆくその一連の流れにまでも思いを馳せ、私にも彼にも個々に内在する神を感じた。

この作品は自分の中に在る、神。他者の中に在る、神。の存在を何かに頼ったり力を借りたりすることなく自力で、映像で再確認し体感することのできる貴重な映画だと思う。

衣装担当である石岡瑛子氏も今作品の1番重要な「視覚」部分に携わりその全てで貢献してくれていることに間違いはない。この映画で石岡瑛子氏を知り、一昨年観に行った女史のエキシビジョンは間違いなく素晴らしかった。彼女は人間、そしてあらゆるものに宿る「美」を「きちんと理解している」ことに他ならない。いつも騒がしい娘たちも一気に彼女の世界観に没頭していたのには当時静かに驚いた。3才や5才が理解できる、そんな「美」はまさに本物、の証拠なんぢゃないかな。。。

もう何回も鑑賞したし適当に流してBGMのような扱いでチラ見してればいいか☆(嗚呼日常を彩る素晴らしき贅沢哉)と思ったがそうはさせない面白さがこの作品にはあって。
一瞬一瞬、目が離せない。体が面白い、素晴らしいから見させてくれ、と私に訴える。
前述の通りサスペンスの部類に入るだろうし決して感動作品ではないのに、自分のなかの違うところが感動して震えるの。とっても不思議。
そんな映画は珍しいなぁ、って思う。

J.loがこの作品のヒロインで本当に良かったしヴィンスボーンもハマり役としか言えない。
ちょこちょこ有名どこが出てるのが年月を経て今回再発見出来たのも良かったところ。
マーズアタックスの報道者?や刑事の偉い人、スーサイドスクワッドの悪役女性等。今改めて気づけることの快感が付録として付いてキタ☆

個人的にヴィンスはこれ以降あまりシリアスな役として映画に出ていないのが悔しいって思っちゃう。
元々コメディ路線なのか、ポールラッドも200本のタバコ以降は同じような気配がして残念ネ☆

美しすぎて恐怖すら感じるコトってそんなに日常に転がっていません。

「悪いことしましょ」の多感症の人みたいだったらアル気もしれないけどww面白くって大好きな映画をまた思い出しちゃった!笑

自分の中の神を、宇宙を感じられる映画はあたしの中では今作以外見当たらないナー…って思うのデス。
最近話題になったモナリザに生クリームbukkake!の人の気持ちは全然わからないケド…彼女は自分のナカの神様を大切に出来ていないし、もしかしたらまだ知らないのかもしれないNE☆

短くって変な感じだし、読みにくいかもデス。。ゴメンナサイ。

でも、あたしには生活を圧迫されない(?)このくらいがちょうどいいかなぁ、って。ゆるーく、やっていこ!って思ってます♡

ソレでは、皆様良い週末を。ciao♡

 

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