しーもんのふぇてぃっしゅなはなし3:日本三大ドMの真理<前>

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[3]日本三大ドMの真理

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世界七不思議、世界三大料理、世界三大珍味。

本性ドMで顔がS。
昼間画廊と芸能事務所、
夜は週二で”即席女王様”をしていた
ボキも当然知っている事柄。

しかしながら、世界は広い。

その日に来たお客様は
「日本三大ドM」

という称号を
某有名女王様から与えられた方だった。

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開店一番でやってきたその男は
素人でも一目でわかる仕立てのよい上等なスーツを身にまとい、細面でパっと見は上品な紳士。
名を石井(仮名)と言った。

 

石井は店に入ってくるなり、
ボキ達女王様を物色するような目で見回して、
カウンターで丸尾末広の漫画を読んでいた
ボキの肩に手を置いた。

 

「この娘に、決ィ~めたッ☆

…ねーッ!??」

落ち着いた外見と似つかわしくない声で
茶目っ気たっぷりにボキを指名した。

 

他の女王様は常連の彼を知っていたらしいが、
たった週二回の即席女王様のボキなど
彼を知る由もない。

不安そうに先輩女王様の顔を伺うと、

「ぁらぁ、石井サン、楽しいわよ、、、
フフッ…先に遊んでもらいなさい♪」

そういって、不敵な笑みを浮かべながら
ボキの尻を自前の鞭で軽くはたいた。

 

慣れない15センチヒールのニーハイブーツで移動するのがむつかしく、酔っても無いのにフラフラとよろめきながら横に座ると、

「コンな可愛い女王様、ぁなたがハジめてーッ!」
「顔がちっさいわね、手のひらくらぃぢゃない?ね!ね?」
と、ォネェ言葉でいきなりハイテンションでまくしたて、

「ねぇ、選んでッ、選んでッ???」
おもむろに銀色のアタッシェを開けた。

 

中には、仕事関係の書類と高級なペンでも
入っているのかと思いきや、
石井のかばんの中身はまるで

「移動式109」

だった。

…チープでセクシー、でもそれが可愛い、
ソンなギャルの服が
ぐっちゃぐちゃに詰めてあった。

 

ボキが選んだ服に着替えた石井は、
目の前にあった大きな鏡で全身を確認すると

「うん♪…コレで、ょしッ☆」

と、デート前のドラマの主人公みたいなセリフを
恥ずかしげもなく言い放った。

 

石井は着替えたあとに、
ボキの隣に寄り添うように座り、
ボキの胸にギャル服の胸を押し付けてきた。

 

「な…なぁに?(笑)…なに、したぃ?の?」
笑いながら困惑するボキに、

 

「脱がせて………。」

上目遣いで挑戦的な、それでいて甘えた声で囁いた。

 

即席(インスタント)で週二回。
そんなボキだって、
お金もらって、「女王様」、している。

石井のお願いを拒む理由など、何一つない。

 

仰せの通りにネックがゆるい、
辛うじて肩でひっかかってるようなカットソーを
腕、、、否、胸のギリギリまで下ろしてみた。

 

「女王様、乳首、触って…」

優しくおねだりされるままに、
ボキはオトコノコの気持ちになりながら、
彼の柔らかくない胸を丁寧に揉み、
揉みながら乳首を摘ん…

 

???

そこには、乳首ではない、ナニか。があった。
硬くて、太い、取っ手のような、ナニか。

 

確認するように、ボキが

「こ…これ…?…かしら?」

と聞きながらその取っ手をツマむと

「あっ…」

と恍惚の表情。

 

 

乳首なんだ…よかった…。←

と心の中で呟いたボキのコトを知ってか知らずか、
石井はカブせるように
「もっと、もっと、」
とおねがいをする。

 

初体験のオトコノコがオンナノコの反応をぃちぃち確認するように、
ボキが一呼吸おいて安堵する間は皆無だった。

乳首とは言いがたい、そのツマミの隆起具合に、
何故だかボキも興奮気味になってくる。

驚きと、相手のキモチよさそうな反応に、
おもわず必死にコリコリコリコリ。

 

乳首を摘んで、優しく引っ張ったり、つまんだり、
時に乳輪を微かにナゾってみたりするのに躍起になった。

 

石井の性感帯はわかりやすかった。

気付くと、興奮した石井が
「もっとー!もっとー!」
「ダメぇっ…でもッ!」
「ぃやぁン、ソンなにぃぢらなぃでぇーん!」
と哀願するように懇願しながら、
どさくさに紛れボキの胸を横から揉み始めた。

もっともっとと頼んどいて、
そんなにイヂるなとは…是如何。

イヤヨイヤヨもスキのウチ?

 

複雑な女心を理解できない男のような心理状態の
正真正銘女のボキだったが、
勢いで自分の胸を揉まれるのには抵抗があった。

女王様への、そういう行為は禁止されているし、
大体のMな男性はわきまえているハズだったが
「三大ドM」の自信があったのか、
ボキがMなのにムリヤリ女王様してるのを鋭く見破ったのか、
石井はソンな行為に及んだ。

 

「だ…そぃうの、、、
ぁたし、、、ダメなのッ…
ね、、、石井サン…」

やんわり優しく諭したボキの胸を
両手で掬うように寄せあげた石井は
一時はもの悲しそうな顔をしたが、
乳首は隆起したまんま。

ぎゅぅっ、と悔しそうにボキの胸を鷲掴みにした後、
残念そうにその手を離した。

 

拒んだ後ろめたさとは別の部分で
ボキは女王様の愛情表現としての
”乳首コリコリ”を彼に与え続けた。

 

拒絶された悲しみも、
ボキの胸の感触も、
申し訳ない気持ちも…

この乳首コリコリが、きっと、忘れさせてくれる。。。(?)

…勝手に思った。

 

 

其れが第二ステージの開幕。

 

ボキも、こぅなりゃ女王様の本領発揮で、

「ち…ちょっとッ!ぁなたッ、、、
一体ドンな乳首してるのょッ!??←本音露呈

ぬ…脱いでごらんなさぃッ!
コレゎ命令、、なんだもんッ…!」

 

本性がMな女王様なのでなんだか堂にィってなぃ、
そんなムリのァル指示をすると、
待ってましたとばかりに胸を仰け反らせて

 

「…ぬ…脱がせて…ぇ…」
石井は懇願してきた。

 

ひとつひとつ丁寧にカットソーのボタンを…
としようとしたが、

ラテックスの黒長グローブをハメていたボキ、思わず
「ぇえい!マドろっこしやー!!!」と
強姦よろしく引きちぎった、

 

「ぁあ…ンっ…!!!」
石井が叫んだ、その時だった。

 

 

ボキの目の前には、
いわゆるひとつ、、、否、ふたつの、

 

ドス黒い

かりんとう

 

が主張するように、
両胸の真ん中に鎮座していたんだった。。。

<続く>

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